-自己紹介を兼ねて、現在の学校のことや仕事について教えてください。
近藤:僕は、経済学部で、経済について学んでいます。部活動は、小中高と野球をやってきたので、新しいことに挑戦したいと思って、大学では「スカッシュラケット」というスポーツをしています。アルバイトは、ヤフオク!ドームでビールの売り子をしていて、3年生からは、売り子を統括する仕事をしています。あと、スポーツジムのインストラクターもしていて、充実した生活を送っています。最初はホームシックになって毎日親に電話しましたが(笑)、友人たちとの出会いもあって、今はホント楽しいです。
就職も、3月末には第一志望に内定しました。3年のときにたくさんの会社にインターンシップに行きましたが、「人の幸せを一緒に喜べる仕事」である点に惹かれ、自分の個性を出せる仕事だと思い、ブライダル関係の会社に決めました。
内川:私は体育学科で、保健体育科の教員になるための勉強をしています。また、ハンドボールを続けているので、毎日3時間、5時から8時まで練習を頑張っています。大学の練習時間は、短いけれどハード。うちの部は、中四国リーグでは毎年優勝していますし、昨年度はインカレでベスト8になりました。今は、ベンチには入っていますが、まだスタメンにはなれていません。部員は全部で45名くらい。体育学部ということで周りには世界で戦っている人もいて、柔道でオリンピックに出ている人もいます。そういう人は、授業の受け方も違っていて、何でも積極的に取り組んでいます。
ホームシックにはあんまりなりませんでした。親に毎日電話するとかなかったし(笑)でも、帰省も、清峰に来るのも楽しみです。でも、帰ってきたら、岡山の友だちも恋しくなりますね。
永谷:私は、プールを作ったり、水槽を作ったりしている会社で事務をしています。私の会社はビートスイミング関係のプールを作ったり、北島康介さんの会社のプール設備を作っていたりして、外国とも取引があります。私は、主に注文書の作成や納品書のチェック、電話対応などをしています。事務は3人しかいなくて、私がしている仕事は私1人に任されています。仕事は楽しいです。実力がなくて悔しいこともありますが、努力して頑張ろうと思えます。職場には幅広い年代の人がいて、最初はコミュニケーションに苦労しましたが、人と話すのは好きなので、楽しいです。
-では、みなさんはたくさんある学校の中で、なぜ清峰高校を選んだのですか。
内川:私は中学でハンドボールをしていたんですけど、担任の先生が、部活動の顧問でもあって、ずっと特推で行ける他の学校を薦められていました。でも、どうしても清峰でハンドボールをしたくて。清峰の先輩たちは、よく中学校の大会に補助員で来てくれていたり、中学校の応援に来てくれたりしていて、人間性が違うなあって思っていました。温かい雰囲気が感じられて。
永谷:私もハンドボールを清峰でしたくて。中学のときよく清峰と練習試合をしていて、楽しそうにハンドボールしている様子が印象的だったので。あと、金子先生(注:ハンドボール部顧問)に教わりたいなと思って、清峰を選びました。
内川:中学校に補助員で来てくれていた時に、試合が終わった後、清峰が練習していたんですけど、それが、中学生が「清峰で練習したいな」って思うような練習するんです。(笑)入ってみたらちょっと違うんですけど(笑)でも、結局はやっぱり楽しいんです。最後まで楽しかった。
近藤:僕は、小五の3月に、清峰が甲子園で優勝したんです。今村猛さん(現広島東洋カープ)がピッチャーで。
内川:私、そのときに清峰の校歌を覚えました!
近藤:僕も!中学の時に参加したオープンスクールで普通に歌えるくらい。清峰の校歌いいですね。
内川:清峰の校歌、有名ですよ、いいって。ツイッターとかにも載ってます。
近藤:そういえば、大学に入学したとき、熊本出身の友達が、僕が清峰高校出身だって言ったらいきなり清峰の校歌を歌い出して。高校野球が好きな人で、テレビで見て覚えたらしいです。なぜか大学の構内で2人で清峰の校歌を歌いました(笑)
清峰を志望したのは、一つは清峰で野球をしたかったということです。公立高校で野球強いところって言ったら、清峰かなって。ユニフォームが好きだった。
もう一つは、オープンスクールに行ったとき、先輩の返してくれるあいさつとか、みんなキラキラしていて。こんな活気のある学校が佐々にはあるんだって。(笑)子どもの頃とか佐世保の方が都会だってイメージがあったけど、佐々にはこんな学校があるんだって。こういうところで学校生活を送りたいと。
僕が清峰を志望したのは、清峰で野球をしたいという思いと、オープンスクールで感じた、生徒のレベルの高さ。その二つです。
あと、中学校の先輩から、先生方がおもしろいってことや、行事ごとに盛り上がるっていうのを聞いていて、文武両道みたいなところ、学業もやるっていう、総合学科っていうのにも惹かれていました。いろいろなコースもあって。
永谷:あ!それそれ!
内川:そう。自分で授業を選べるから、まだ進路が決まっていない人も、これから進路を見つけやすいっていうのもあります。
近藤:そうだね。ずっと普通科、みたいなのじゃなくて、いろんな道を辿っていける。
-その清峰高校で学んでみて、実際はどうでしたか。
永谷:楽しかったです!学校に行きたくないっていう日がないくらい。
近藤:たしかに!
内川:一回も思ったことない。学校休みたいって日がなかったし、遠いけど、朝早起きも頑張れる。
永谷:先生達とも仲良くなれた。卒業しても、遊びに来られる関係って、すごく良いなあって思う。
就職して、しばらく寂しくて。でもそんなとき、ハンドの練習とか見に来て、先生方と話したりして、あぁまた明日も頑張ろうとか思って(笑)。
-高校時代に学んだことで、役に立ったと思うことは?
永谷:人間性かな。
内川:当たり前のことなんですけど、靴を並べるとか、ゴミがあったら拾うとか、本当に小さなことを身につくまで、先生方が教えてくれた。
永谷:挨拶とか、特に頑張っていたんですけど、就職試験のときに、社長が入ってきて、私はいつも立ってから挨拶することを清峰では普通にしていたのでパッと立って挨拶したんですけど、他の人はその習慣がなくて、そのまま座っていて。他の高校とのギャップを感じました。清峰で良かったなって。
内川:人間性を高める努力をしたから、運とか身について、優勝できたんじゃないかと思う。周囲の人が応援してくれたのが力になったと思う。人から応援してもらえる人間性を作るというのを、高校時代に学んだかな。
近藤:勉強は前提として、その上で、人として生きるための手段を学びました。特に高校1年のときの担任の先生に出会えたことが大きい。当たり前のことを当たり前にする、ということを学びました。挨拶とか、椅子を引くときの音が出ないように気遣いをすることとか。
内川:あーっ!めっちゃ言われた!(笑)
近藤:気配りをしっかり意識付けさせようとしてくれた先生に出会えたことが大きかった。例えば、「便器磨きをしっかりする人は社会に出て役に立てる」ってすごく言われてたんですけど、それはバイト先で、スポーツジムの会員さんにすごく褒められました。「嫌なことから逃げる人が多い中で、ちゃんと便器を磨くなんでえらいね」って言われて、すぐに中嶋先生(注:1年の時の担任)が浮かんで。「ありがとうございます!」って(笑)嬉しかったですね。
部活動もそう。部活動を通して人間性を高めるのが大切だと、井手先生(注:野球部顧問)にも言われていた。甲子園に行くのも大切だけど、目指す気持ちとか、チームワークとかが大切だと言われた。
-3人の系列は?
近藤:僕は、Aコース(現在の人文科学系列)でした。進学希望だったので。この系列で学んで、勉強する習慣がついたと思う。朝補習や土曜補習、部活動を引退してからは放課後補習を受けたりして、学校でしっかり勉強することができた。同じクラスのメンバーの意識が高かったので、切磋琢磨もできた。他の学校ではなくて、清峰に来たから、福岡大学に行けたと思っています。勉強も部活動も行事もできて、文武両道できた。
内川:私はDコース(現在の社会・文化系列)でした。入学したときは進路も決まっていなかったけど、金子先生に出会って、先生になりたいと改めて思った。大学でハンドボールして、金子先生に恩返ししたいなって。
永谷:私は社会・文化系列でした。入学したときは保育士になりたかったけど、いろいろ調べるうちに保育士は子どもと関わること以外の仕事が多いというのがわかって、就職にしました。資格はたくさん取りました。だから、人よりテストも多くて大変でした。でも、高校生の時苦労した方がいいと思う。情報技術検定、電卓検定、ワープロ検定、マーケティング検定など取りました。部活動のことも含めて、調査書に書ききれないって先生に言われました(笑)。
-最後に、中学生にメッセージを。
内川:とりあえず、迷っている人は、清峰がいいよ。
永谷:うん!清峰が一番いい!他の学校行ったことないけど(笑)。
内川:ジャージも、清峰帽も、愛着がわく。永谷さんたちは卒業後にこのジャージ着て自分たちで球技大会したんだよね(笑)。
近藤:清峰は、人として成長できる場。部活動に所属している人も、そうでない人も、人として生きるための基礎力を教えてもらえる。行事とか、率先してやる積極性も身につく。地元だと限られるけど、清峰はいろいろなところから来ているから、人脈が広がる。進学する人もいるし、就職する人もいて。清峰の校訓のとおり、誠実な人間になれると思う。
内川:自分が変わりたいと思う人、殻を破って見たい人はぜひ。何もないのに、何でも得られるところ。自然しかないけど(笑)4クラスじゃ足りないくらい。7クラスぐらいあってもいい。
近藤・永谷:ほんと、そう!!
内川:そのぐらい、清峰生増やしてほしい。ずっと清峰生ですよ。私たちは。
近藤:あーっ!それ言いたかった!(笑)
どこにいても、清峰生ですよ、僕らは。誇りですよ、ここで育ってきたことが。自慢できます。清峰って言えば、大学でも伝わります。清峰って名前は、広がっています。「清峰で野球?すごい!」って。校歌も歌ってもらえるし(笑)。あいつ、僕より声大きかったし(笑)。
内川:清峰愛について、あと3時間は語れますよ。
永谷:私たちそれぞれ学年は違いますけどね(笑)。
令和元年5月21日(火)
清峰高校 小会議室