生活・福祉系列 3年 手話の授業

令和4年11月7日(木) 1校時

今回の手話の授業では、ろうあ者である村上先生から普段の生活についてお話をして頂きました。

 

村上先生:「皆さんは毎朝、どうやって起きていますか?」

 

手話で質問されると、生徒のみんなが答えます。

「スマホのアラームで…」

「アラームじゃ起きないから、私は家族が起こしてくれる!」

 

村上先生:「では、私はどうやって毎朝起きていると思いますか?」

 

生徒のみんなはハッとします。

耳が聞こえない村上先生は、アラームの音も、家族の声も聞こえない…

だとしたら、どうやって起きるんだろう…

 

「光がカチカチなるのかな!?」

「何か振動があるのを置くとか!?」

みんなは知恵を絞って色んなアイディアを出してくれました。

 

実際、どうやって起きているのかというと…

村上先生:「振動がなるこの道具を枕の下に置いて、起きているんですよ」

と、実際に使用しているものを見せて下さりました。

想像以上の振動にみんなビックリしましたが、なるほど!と納得。

 

その他にも、村上先生が実際に育児をしていた時に困ったことや、周囲のサポートによって日常生活を送ることができていることなど、様々な話をして頂きました。

村上先生:「ぜひ、手話を勉強した皆さんは、聴覚障害がある方の手助けやサポートができるようになってほしい」

村上先生の願いもしっかりと受け止め、手話の学びをこれからも深めていきたいと思います。

福祉系列 2年 ベッド上での移動介助について

令和4年10月19日(水) 5・6校時  生活支援技術

 

今回はベッドで横になられている方の移動介助について勉強しました。

①ベッドの中心から端の方へ、平行移動

②ベッドの下から上へ上方移動 … 1人で介助するパターンと、2人組で介助するパターン

③仰向きから横向きへ体位変換

 

ベッドに寝ている方が安心して身を任せられるように、また、介助する側は身体に負担がかからないように『ボディメカニクス』という、人が持っている身体の機能を上手に使い、できるだけ小さい力で介助を行う方法を活用しながら行いました。

最初はぎこちない動きだった人も、繰り返し練習することで、スムーズに介助できるようになりました!

今後もいろんな介護実技の習得に向けて、福祉コース、頑張ります!!

 

施設紹介 介護福祉実習室

 本校の介護福祉実習室は、高校在学時に介護職員初任者研修が取得するための様々な設備を備えています。

 介護職員初任者研修とは、介護職として働く上で必要になる知識・技術を習得することが出来る研修です。総研修時間は130時間で、全課程終了後の修了試験に合格することで資格を手に出来ます。

 介護の仕事は職場によっては無資格・未経験からでも始められますが、特定の職場で働くには介護の資格が必要になってきます。

 また、介護の仕事に関係なく、生活の中で生かせる資格でもあります。接客業など高齢者が買い物をしたりサービスを受けたりするところや、自分の家族の介護、地域の高齢者へのボランティアなど、超高齢社会といわれる現代のあらゆる場面で役立ちます。

【車いす実習】
 車いすは、歩行が困難な人の「足」であり、安全で、快適に利用できるようなサポートが必要です。
 実習では、車いすの基本操作から移動支援までを学びます。移動支援実習では、安全に配慮しながら、段差(上り・下り)や溝のこえ方、急な坂での速度の調整、でこぼこ・砂利道(悪路)での注意点など、利用者側・支援者側を立場を変えながら、実体験を通して学んでいきます。

【ベッドメイキング】
 安眠するためには、清潔で快適な寝具環境を整えることが大切です。シーツにしわを作らないようにピンと張り、圧迫部位を作らないようにするとともに、ひっかかりをなくし、動きやすいようにします。枕カバーの縫い目が当たらないように置き方にも注意を払います。
ポイント!
 ①十分に換気し、埃などの飛散防止に努める。
 ②シーツやカバー類は常に清潔なものを使用する。
 ③介護従事者のけがや腰痛予防にも努める。
 ④しわがなく、利用者の習慣に配慮した寝心地の
  よい寝床を作る

【寝たまま入れる特殊浴槽】
リフトを使った入浴設備が導入され、車椅子の方や要介護度の高い方など、体のさまざまな状態に合わせて、安心、安全に入浴できるストレッチャー(寝台)で寝たままの姿勢でお湯につかるなどの実習ができます。

生活・福祉系列 手話交流会

令和4年7月14日(木) 2・3校時

 3年生で開講している手話の授業は、聴覚障がいに関する理解を深め、簡単な日常会話を手話で表現できるようになることを目標としています。

 今年も、4名の聴覚障がいの方をゲストにお迎えし、交流会を実施しました。授業で学んだ手話を用いて自己紹介をしたり、趣味、特技などについて会話をしました。手話で通じないときはジェスチャーで伝えるなどそれぞれ工夫がみられました。

 はじめは緊張もありましたが、慣れてくるとゲストの皆さんの明るさで自然と笑いが起こり、とても和やかな交流会となりました。

 生徒たちは、自分の学んできた手話により、コミュニケーションを図れたことが、とても自信になりました。12月の2回目の交流会までに、更にスキルを高めてくれることを期待しています!

系列紹介 福祉系列

 3年生が、福祉コースで学んだ経験をもとに、福祉を学ぼうとする中学生の皆さんに向けたメッセージです。

 福祉に興味のある人はもちろん、まだ将来のことはよく分からないという人もどうぞ読んでみてください。一緒に清峰高校で学びませんか?

清峰高校福祉コース

福祉系列 2年 視覚障がいの理解について

令和4年5月17日(火)2校時

今日は本校職員の山野先生をゲストにお迎えし、お話をして頂きました。
実は山野先生、専門は理科ですが、以前、大分県の盲学校に勤務していた経験があります。

生徒たちは盲学校の存在は知っていても、どんな学校生活なのかはイメージがわかず…
「掃除はどうしているんだろう?」
「体育祭はどうするんだろう、リレーとかするのかな?」
「部活動ではどんな活動をしているんだろう?」
いろんな疑問があがったところで、山野先生に登場して頂きました。

盲学校での授業について…
掃除の仕方…
部活動について…
体育祭や文化祭などの学校行事…
寮生活について…

山野先生の経験談を聞いたり、実際に使用されている道具や、部活動で行われている競技などを紹介してもらったりしました。色んな工夫があったり、ルールを決めたりすることで、私達と同じような毎日を送っていることを知ることができました。

~生徒の感想~
・盲学校での生活について、知らないことがたくさんあったので、知れて良かった。
・盲学校での学校生活は自分たちの学校生活と大きく異なると思っていたが、様々な工夫などにより、私達の生活と大きく変わらないように感じた。
・目が見えない分、耳で音を正確に聴き取ったり、何かを触ることで判断したりするなど、すごいと思った。

 

福祉系列 2年 終末期ケアについて

令和4年3月11日(金)3・4校時

病気などにより、治療しても治る見込みがなく「死」が避けられない状態にある方へのケアを「終末期ケア」といいます。

「死」は誰にでも訪れるものです。

福祉の授業の中では、人生の最期をその方らしくいられるよう、本人や家族の意向を尊重し、様々な専門職や周囲の方々と連携しながらケアを行っていく大切さを勉強します。

 

今回は、実際に家族を看取られた方のお話を聞いてみよう!!ということで、本校職員のMさんを特別ゲストとして招待し、ご自宅で看取られたお母様のお話をして頂きました。

 

普段、生徒を前に話をする機会がないMさんはとても緊張されていましたが、少人数ということもあり、和やかな雰囲気の中、授業はスタートしました。

 

お母様の病気がわかったときのこと

治療に関わる色んな問題

自宅での介護のこと

きつかったことや、嬉しかったこと…

 

いろんなことがあったけれども、家族と協力して、専門職のサポートも受けながら自宅で看取ることができたのは、幸せだったとお話して下さりました。

 

最初は終末期ケアについて「大変そう」「きつそう」と思っていた生徒達も、Mさんのお話を聞いた後には、自分なりの考えが深まったようです。

 

~生徒の感想~

・Mさんが幸せそうだったし、看取られたお母さんもきっと嬉しかったと思う

・家族や大切な人の最期を看取ることがあるかもしれないから、その時はお互い笑顔でいれたら…

・今、生きている時間を大切にしたい

・いつもはあまり両親と話さないけど、今日は話してみようと思う

福祉コース 3年生からのメッセージ

 卒業式を間近に控えた3年生が、福祉コースで学んだ経験をもとに、福祉を学ぼうとする中学生の皆さんに向けたメッセージです。

 福祉に興味のある人はもちろん、まだ将来のことはよく分からないという人もどうぞ読んでみてください。一緒に清峰高校で学びませんか?

清峰高校福祉コース

 

福祉系列 2年 車いす実習

令和3年8月27日(金)5校時
福祉系列2年生を対象に、車いす実習を行いました。

普段は介助する側としての車いす実習を行っていますが、今回は実際に車いすに乗って自分で操作し、校内を散策してみました。

ちょっとした下り坂の恐怖感、何気ない側溝のごつごつとした振動、選びたい飲み物に届かない自販機、少しの段差でも中々超えられなかったり…

校内散策に出かける前は、元気な笑顔を見せてくれていましたが、散策後はクタクタになり…

「普段、車いすを自操されている方々はすごい!」
「バリアフリーに見えても、実際に車いすで通ってみると大変だった」
「実際に自分で乗ってみることで、不安や怖さを感じた部分もあるから、介助する側になった時は、安心できるように声かけをしっかりしたい」

普段、何気なく歩いているところでも、たくさんの気づきが得られ、改めて「介助時のコミュニケーション」や「ユニバーサルデザイン」の必要性を感じることができました。

 

福祉系列 大分県立盲学校とのオンライン授業

令和3年7月14日(水)5・6校時
福祉系列2・3年生が受講している「生活支援技術」において、 Microsoft Teamsを使い、大分県立盲学校とオンラインで結び、視覚障がい者への理解を深める授業を行いました。

福祉系列選択者は、授業で「障がい」について学びますが、実際に当事者の方々がどのような暮らしをされているか、分からない点もあります。
盲学校の先生へのインタビューを通し、学校生活のことや、普段の暮らしについて等、たくさんのお話を聞くことができました。

「学校では、どのような授業をされているのですか?」
「買い物はどうされているのですか?」
「今までで一番困ったことは?」

最初は緊張していた生徒達も、インタビューが進むにつれ、積極的になり、あっという間に交流の時間が終わりました。

最初は「障がい」について「大変そう」等、ネガティブなイメージを持つ生徒が多かったのですが、交流後は「自分たちと同じ社会の中で、一緒に暮らしているということがわかった」「これからは障がいの有無に関わらず、周囲の人に対して自分には何ができるのかを考えていきたい」など、障がいに対する学びが深まったようでした。

今後も交流する機会を設け、さらに福祉の学びを深めていきたいと思います。